ひもとけば
三十代の頃かな雑貨店を開いていました。今のようにシルバーアクセサリーがメジャーじゃなくて経営も大変でした。その頃、お客さんからというより妹みたいに思ってた子からもらった人形さんです。
タバコを毎日あげると願いが叶うからといって頂いたのですが、私はタバコを吸わないので、いただいた頃は買ってきてあげたり、他のお客さんに頂いたりして人形の口に銜えさせていました。
人形供養に出すとき、この子は何故かいつも出せなくて今ではこんな感じですが、アトリエの住人です。ちなみにこの子はフランスのタバコ?ゴロワーズが大好きです。肉体労働者ですから。
小鳥のお庭の絵も彼女から、彫金教室を始めた時にお祝いに頂いたものです。こちらは額が壊れて今シート状態で保管していますが、つい最近まで玄関にかざってあって、お客様が「モモちゃんの絵ですか?」とよく尋ねられました。額装せねば…。
実は私が彫金を始めたきっかけを作ってくれたのは彼女なんです。私は販売の方が先で、皆さんから、常々「御直しぐらい自分でやれるよになったら。」と助言頂いていました。なんやかやで、月日ばかり過ぎていく中、彼女から「実は私、彫金教室に少しだけ通ったことがあって…。今は止めてしまって道具だけあるんですけど使いませんか?」とのこと。願ったり叶ったりで、それから金属造形の世界へと入っていきました。
彼女は結婚してご主人(ある分野で著名な方なんですが、努力家で会話のセンスもある。)とと毎日を過ごしているみたいです。
モモは本当にいろいろな方々に抱かれて生きています。
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